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クレステッドゲッコー

エクストリームハーレクイン / Extreme Harlequin

ハーレクインの中でも、明るい模様が体側上部まで広く伸びる表現名。斑の高さや背面へのつながり、残る地色との対比が見どころです。

項目の種類
表現名
遺伝形式
未確定タップで解説
別名/旧称
Extreme Harlequin

このモルフについて

資料の読み方

【A】査読論文、【B】大学・獣医等の専門資料、【C】作出者・繁殖者・検査機関・当店の一次資料、【D】図鑑・登録資料などの二次資料を示します。区分は資料の種類であり、すべての主張が同じ強さで確かめられたという意味ではありません。

エクストリームハーレクインとは

エクストリームハーレクイン(Extreme Harlequin)は、ハーレクインの中でも明るい模様が体側上部まで広く伸びる表現の呼び方です。Pangeaは体側中央線を超える広がりを一つの目安にしています。【C:繁殖者の分類説明】Pangea・Harlequin

「スーパー体」ではなく、広がりを見る

エクストリームという名前だけで、特定遺伝子の2コピー体と確定することはできません。脚・体側・背面のどこをどれくらい模様が覆うかを説明する語として使います。白い面積だけでなく、残った地色との対比も楽しめます。

特徴・見分け方

体側の上部まで確認する

観察の中心は、腹側に近い模様が体側の中ほどを越え、背面へ向かってどこまで伸びるかです。脚の模様が多くても、体側上部が広く空いていれば、全身の印象は変わります。

面積とつながりは別の特徴

細かな斑が密に並ぶタイプ、大きな淡色面が連続するタイプ、背面の柄へつながるタイプでは、同じエクストリームでも異なる見え方になります。左右の体側と真上の写真で、斑の高さ、空いた地色の幅、背面との接続を記録します。

固定の百分率で判定しない

「80%以上」などの数字を、全個体に使える世界共通の基準としては採用しません。どの面を分母にするか、尾や腹を含むかで数字が変わるからです。販売名だけでなく、実際の撮影範囲を確認します。

fired upでは地色との対比が強く、fired downでは境界が弱く見える場合があります。両状態を同じ照明で比べ、模様の範囲を発色の強さから切り離して見ます。

遺伝・アレル関係

広い模様を選んでいく育種

エクストリームハーレクインは、模様の広がりを選抜する対象として扱います。SPT系統の作出者は、異なるハーレクイン系統との複数の組合せを試し、子の結果を見て系統を育てたと説明しています。【C:作出者インタビュー】Reptile Addiction HK/TikisGeckos

二つの親の名前だけでは予測できない

両親がエクストリームでも、子が同じ面積・同じ配置になるとは限りません。通常のハーレクインから強い表現を得たという繁殖者の報告もあり、親の分類名だけで子のグレードを固定しないことが大切です。

「Extreme=Super Harlequin=ホモ接合体」とする遺伝型表は使いません。系統名や形態のラベルと、単一変異のコピー数は別です。

系統の評価には由来が必要

SPTやXXXなどの名前を、よく似た色柄の個体に外見だけで付けません。由来を示す名称として使われる場合は、その系譜を確認します。

作用・表現型への影響

増えるのは見える模様の被覆範囲

エクストリームの作用として説明できるのは、模様が体側上方へ広がり、地色の見える面積が少なくなる表現です。体側が明るくなるほど、同じ地色でも全体の色合いが変わって見えます。

地色を残すことにも意味がある

模様が全面に近づくと、黒・赤などの地色を見せる面積は小さくなります。親選びでは「とにかく被覆を増やす」のか、「濃い地色を細い帯として残す」のかで選ぶ個体が変わります。

白さと広さを同一視しない

クリームやオレンジの模様が広いエクストリームもいます。白いからエクストリーム、黄味があるから通常ハーレクインという判定はしません。模様色、被覆範囲、地色の濃さをそれぞれ独立した観察項目にします。

他遺伝子との相互作用・コンボ

トリカラー:被覆の中に色の区切りを残す

PangeaのCr-2736は、黒い地色にオレンジとクリームの模様を持つTricolor Extreme Harlequinとして紹介され、系譜情報も併記されています。面積が広いことと、模様の二色が分かれることを別々に見られる実例です。【C:繁殖者の個体記録】Cr-2736

SPT:似た外見と系統名の違い

SPTの作出者は、金色に見える特徴だけではSPTと判断できないと説明しています。高被覆のトリカラーという見た目を楽しむことと、SPT由来を主張することは区別します。【C:作出者の説明】SPTインタビュー

アザン導入:暖色ではなく配置を受け継ぐ目標

SPT作出者の2026年インタビューには、アザンとの交配でhetを得て、その先の視覚発現を目指す計画が記されています。この段階の子を「完成したSPTアザン」とは扱いません。【C:繁殖計画の当事者報告】同インタビュー

アザン方向では白い模様の配置と地色、通常のトリカラー方向では暖色とクリームの区分が評価の中心になります。目的が異なるため、同じ写真基準だけで親を選ばないことがポイントです。

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繁殖での使い方

繁殖での使い方の図

エクストリームハーレクインの観察・構成・親選びを整理した説明図です。

詳しく見る

高被覆のどの形を残したいか決める

「体側の模様を背面までつなぐ」「脚にも大きな淡色面を残す」「黒い地色を細く残したトリカラーにする」のように、被覆面積以外の目標も一つ添えます。

種親候補を比べる順序

まず成体の左右の体側を見て、模様が届く高さと地色の残り方を確認します。次に真上から背面との接続を見ます。最後に脚・尾を確認し、全身の印象が目標に合うかを判断します。

片親の体側模様が広い一方で背面に大きな切れ目があるなら、相手の背面表現とその家系の子を見ます。相手を選んでも欠点が必ず補われるとは約束せず、実際の子を同じ成長段階で比べます。

系譜と成長を残して選抜する

名前の強さより、両親・きょうだい・過去の子の結果を確認します。各個体の撮影日、fired up/down、左右差を残すと、幼体の一時的な印象で次の親を決めにくくなります。系統内で広い模様を狙う場合も、近縁関係と健康記録を先に確認します。

健康・繁殖上の注意

高被覆を健康の尺度にしない

「Extreme」は模様の程度を表す名称です。それ自体を疾患名や、丈夫さを保証する表記として扱いません。模様が目標に近くても、成長が停滞する個体や体形・動作に問題のある個体を繁殖候補として優先しないことが大切です。

スーパーという販売語を確認する

Super Extremeなどの強調語があっても、遺伝的なスーパー体と読み替えません。一方でリリーホワイトなど別のモルフを含む場合は、そのモルフ固有の注意を確認します。色柄のグレード名と遺伝的な交配リスクを分けて管理します。

歴史・由来

高被覆を選ぶ中で生まれた呼称

エクストリームはハーレクインの模様をさらに広げる方向を表す呼称として使われます。Pangeaは、体側中央線を超えるExtremeから、さらに進めたXXXの選抜を自社の説明に記載しています。【C:繁殖者自身の分類・育種説明】Pangea

SPTは系統の歴史として読む

Reptile Addiction HKのインタビューでは、2017年に迎えたCloud9とその子孫がSPTの系譜として説明されています。これはSPTという特定系統の来歴であり、エクストリームハーレクイン全体の誕生年・発見者を示すものではありません。【C:作出者の来歴説明】SPTの起源

歴史上の名称を紹介するときは、表現の分類、店舗独自の選抜名、追跡可能な血統名を分けます。

未確定Unproven / Unknown
遺伝形式がはっきり分かっていない、または当店で確認できていないモルフです。新しい繁殖結果によって分類が変わる可能性があります。

参考資料

お店にいるエクストリームハーレクイン

いまお店にはいません。入荷したらこのページと Instagram でお知らせします。