アニラバANIMAL LOVERS / FUKUOKA
コーンスネーク

ラベンダー / Lavender

桃色系の地色に灰色の鞍状斑が並び、淡い紫を思わせる色調を見せるモルフで、灰色や桃色の強さには幅があります。

遺伝形式
潜性(劣性)タップで解説
別名/旧称
Lavender

このモルフについて

ラベンダーとは

ラベンダー(Lavender)は、コーンスネーク(Pantherophis guttatus)の桃色、灰色、淡い紫を思わせる色合いが特徴の潜性モルフです。紫色が濃い個体だけを指す名前ではなく、灰色や淡い桃色が主体の個体も含まれます。

単独の色合いを楽しむほか、Amelを加えたOpalやSunkissedを加えたOrchidなど、色と模様の組合せを考えられる基礎要素です。他種のLavender Albinoや、コーンスネークのDiluteとは区別します。

資料区分:A=査読研究、B=大学・獣医等の専門資料、C=繁殖者・店舗等の一次資料、D=二次資料。資料の種類と個々の主張の確かさは別です。

特徴・見分け方

桃色の地色と灰色の斑紋

典型的には桃色系の地色に灰色の鞍状斑が並びます。体色は均一な紫ではなく、地色、斑紋、輪郭を別々に見ると特徴を捉えやすくなります。幼体写真だけで成体の紫の濃さを保証しないことも大切です。

Rich Zuchowskiは、Lavenderに似て見えるCharcoal Ghostにも言及しています。色合いが近いことと、同じ遺伝構成であることは別です。販売名と親の記録を合わせて確認します。【C・作出者本人による旧稿保存】SerpenCoのLavender解説

遺伝・アレル関係

LYST変異を伴う潜性モルフ

Lavenderは常染色体潜性として扱われます。2020年のゲノム研究では、LYST遺伝子に早期終止コドンを生じる一塩基変化が見つかり、色の原因として強く支持されました。これは単に「原因遺伝子不明」とする説明を更新する知見です。【A】Ullate-Agoteほか・2020年

het Lavenderの保因は外見だけでは確定しません。また、本種LavenderのLYSTを、ボールパイソンのLavender Albinoなど別種・別モルフの原因と混同しません。

作用・表現型への影響

黒だけでなく複数の色の仕組みに作用する

LYSTは細胞内小器官の形成・輸送に関わります。Lavenderの研究では、黒い色素を持つメラノソームだけでなく、黄・赤系の色素小器官や光を反射する結晶にも構造変化が見られました。「メラニンが少し減るだけ」とする説明では作用を捉えきれません。【A】色素細胞の比較研究

この作用は、Diluteという別名のモルフを意味しません。通常の斑紋配列を残して色合いが変わるLavenderと、別の模様変異を加えた個体も区別して紹介します。

他遺伝子との相互作用・コンボ

Opal・Orchid・Moonstoneの違い

OpalはLavender+Amelで、黒い色をさらに失った淡色系です。OrchidはLavender+Sunkissedで、Lavenderの色にSunkissedの特徴を組み合わせます。MoonstoneはLavender+Anery Aです。「ラベンダーに別の色名が付いたもの」とまとめず、構成要素で比べます。【D】Opalの構成【C】South Mountain Reptilesの構成一覧【C】Orchidの繁殖販売記録

Hypo Lavenderと、Aneryも加わるLavender Ghostは同一ではありません。コンボが増えるほど写真から構成を読み切りにくくなるため、名前と血統記録をセットで残します。

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繁殖での使い方

繁殖での使い方の図

ラベンダーの観察・構成・親選びを整理した説明図です。

詳しく見る

狙うコンボに応じた親選び

Opalなら、Amel保因が確認されたLavenderとOpalなどを候補にします。Orchidなら、Sunkissed保因が確認されたLavenderとOrchidなど、両親からLavenderとSunkissedの変異を受け取れる組合せを選びます。追加保因のないLavenderとSunkissedを交配した初代は、通常は両形質の保因となり、Orchidを発現しません。

単独Lavenderの色合いを選別するなら、別モルフを増やす前に同年齢の成体写真、親の色、同腹のばらつきを比較します。親IDと保因根拠に加えて、成長・採餌・繁殖記録、近縁関係を確認します。狙う色だけで親を選ばないことが、後代を評価しやすい計画につながります。

健康・繁殖上の注意

細胞の変化と臨床症状を分ける

2020年論文では、Lavenderの肝細胞で大きなリソソームが観察された一方、飼育下では通常に採餌・成長・繁殖すると報告されています。同じLYSTに関わるヒトの疾患を、そのまま本モルフの診断名に当てはめません。【A】LYST研究の健康に関する考察

同研究だけで生涯の健康リスクがすべて解明されたわけでもありません。購入時は色の保証より、実際の成長と採餌の記録を確認します。体重減少、出血など気になる症状があれば、「Lavenderだから普通」と決めつけず、爬虫類を診る獣医師に相談します。

歴史・由来

MochaからLavenderへ

作出者Rich Zuchowski自身の記録によれば、起点となる個体は1985年に孵化し、最初はMochaと呼ばれました。祖父母に当たる交配はSnowと、1983年にフロリダで捕獲した野生メスの組合せでした。後に成体の色を表しやすいLavenderという名前を採用しています。【C】作出者による起源の記録

祖先にSnowがいた事実から、現在のLavenderすべてをAmelやAneryの確定保因と扱うことはできません。起源の物語と、購入する個体の保因表示は分けて確認します。

潜性(劣性)Recessive
両親から 1 コピーずつ受け継いだときだけ見た目に出ます。1 コピーだけ持つ子は「het ラベンダー」と表記され、見た目は通常と変わりません。

参考資料

このモルフを含むコンボ

お店にいるラベンダー

いまお店にはいません。入荷したらこのページと Instagram でお知らせします。