アニラバANIMAL LOVERS / FUKUOKA
ニシアフリカトカゲモドキ

ゼロ / Zero

背中の濃い帯がつながるような模様を指す名称で、遺伝的な構成は親や作出者の記録に基づいて確認します。

遺伝形式
未確定タップで解説
別名/旧称
Zero

このモルフについて

つながる背中の模様を楽しむゼロ

ゼロ(Zero)は、ニシアフリカトカゲモドキの背中の帯がつながるような模様に使われてきた名称です。無地になるPatternlessとは、まず外見の説明を分けます。「ゼロ」という名前だけで模様も色もなくなると考えると、実際の個体との違いが生じます。

遺伝の説明は時代や繁殖者によって変わってきたため、名称に加えて親と作出者の記録を確認したいモルフです。

【D:2012年の形態解説】

Gecko Timeのモルフガイド

資料区分:A=査読研究、B=大学・獣医等の専門資料、C=繁殖者・店舗等の一次資料、D=二次資料。資料の種類と個々の主張の確かさは別です。

特徴・見分け方

帯のつながりと白い背筋を分けて見る

観察するときは、背中の濃い帯がどこでつながるか、首から腰にかけての幅、白い背筋が通るかを見ます。2021年の繁殖者間の議論では、StingerにStripeが加わった外見をZeroと呼ぶ説明が示されています。ただし、写真だけでその系統の遺伝構成まで判定するための定義ではありません。

購入時には、真上からの全身写真と元の販売名をそろえると、模様の違いと呼び方の違いを整理できます。

【C:繁殖者コミュニティでの名称説明】

2021年の分類議論

遺伝・アレル関係

単純な潜性として計算しない

Gecko Elementは2021年、複数系統でZero同士、Stinger同士、それぞれとNormalの交配を数年続けた経験から、ZeroとStingerを潜性とは考えないと報告しました。Patternlessの目印ではないかという見解も示していますが、すべてのPatternlessが同じ外見の子を出すとはしていません。

この報告から、全Zeroを確実なhet Patternlessと判定したり、Zero・Stinger・Patternlessをすべて同じ遺伝子座と確定したりはできません。

【C:交配経験に基づく繁殖者本人の報告。分子遺伝学的な証明ではありません】

Gecko Element(2021年1月19日)

作用・表現型への影響

色の濃さより、模様の配置を見る

Zeroの説明で中心に置くのは背中の柄です。明るい色、橙色、白い部分の量は別々に記録します。橙色が強いからZero、色が薄いからSuper Zeroという読み替えはしません。

2020年には繁殖者が、自分のZeroと選抜したTangerine系統を交配した経緯を公開しています。柄と暖色を同時に目標にした実例であり、Zero自体が橙色を作る単一の作用だという証拠ではありません。

【C:繁殖者のプロジェクト紹介】

eddie88のTangerine line of Zero/Stinger報告

他遺伝子との相互作用・コンボ

暖色を加えたZeroの実例

上記の繁殖者は、ReptilesbyRekowski由来のZeroと、自ら野生由来群から2年間選抜したTangerine系統を交配したと説明しています。紹介された子は成長後に色が変化したとも記されており、幼体の鮮やかさだけで完成色を決めないための参考になります。

これは個別プロジェクトの実例です。Tangerine Zeroという名前に共通の完成色や固定された遺伝式がある、という意味ではありません。

【C:作出者の自己報告】

2020年の紹介・個体記録

1

繁殖での使い方

繁殖での使い方の図

ゼロの観察・構成・親選びを整理した説明図です。

詳しく見る

柄をそろえる計画と色を足す計画

背中のつながった柄を目標にするなら、Zeroと記録された親を選び、同腹や過去の子でも同様の柄が出ているか確認します。選抜の項目は、帯の連結位置、左右の揃い方、白い背筋の有無です。Zero同士でも、名称だけで子の柄を保証する組み合わせにはしません。

暖色も加えたい場合は、記録のあるZero系統と、成体になっても橙色が好みのTangerine選抜個体を組み合わせる構成が考えられます。柄と色を別々に採点し、親子を同じ照明で撮影します。これは前節の実例を参考にした選抜案で、一定の出現率を約束する遺伝表ではありません。

健康・繁殖上の注意

「スーパー」の名前と健康情報を混同しない

Super Zeroという呼び方だけから、特有の病気や致死性を結び付けることはできません。Zero周辺では名称と遺伝モデル自体が変遷しているため、健康情報を確認する際も、実際の親系統と複合形質を明らかにします。

今回確認した資料には、Zero単独と特定の疾患との関係を検証した査読研究はありません。販売者には当該系統の孵化後の育成状況と繁殖実績を尋ね、単に「問題報告なし」という表示を全個体の保証として扱わないようにします。

歴史・由来

名前より後から整理されてきた遺伝の説明

2012年のGecko TimeにはZeroやSuper Zeroが載り、当時すでに遺伝の説明が変わっていたことが読み取れます。2021年にはMorphMarketの分類検討で、単純な潜性ではないという繁殖者の意見と交配経験が改めて提示されました。

したがって、古い表にある「潜性」「スーパー」の文字だけを抜き出して現在の確定事項にはしません。発見者や最初の作出年についても、本人による裏付けを得ていないため断定を控えます。

【D:2012年の整理/C:2021年の当事者報告】

2012年ガイド / Gecko Elementの報告

未確定Unproven / Unknown
遺伝形式がはっきり分かっていない、または当店で確認できていないモルフです。新しい繁殖結果によって分類が変わる可能性があります。

参考資料

お店にいるゼロ

いまお店にはいません。入荷したらこのページと Instagram でお知らせします。