アニラバANIMAL LOVERS / FUKUOKA
ニシアフリカトカゲモドキ

パターンレス / Patternless

通常の帯模様が大きく減り、広い色の面が現れるモルフで、濃い茶色から淡い桃色まで色調に幅があります。

遺伝形式
潜性(劣性)タップで解説
別名/旧称
Patternless

このモルフについて

ニシアフのパターンレスとは

パターンレス(Patternless)は、ニシアフリカトカゲモドキの通常の帯模様を大きく減らす潜性モルフです。帯の少ない体に色の面が広がり、茶色の濃淡や組み合わせによる色味を見やすい点が魅力です。

The Urban Geckoは2007年、自ら作出した個体を紹介し、潜性として確認したと報告しています。これはニシアフの繁殖報告です。ヒョウモントカゲモドキのMurphy Patternlessとは種もプロジェクトも異なり、発見年・原因遺伝子・成長過程を流用しません。

【C:開発繁殖者本人の報告/2007年】

The Urban GeckoのPatternless紹介

資料区分:A=査読研究、B=大学・獣医等の専門資料、C=繁殖者・店舗等の一次資料、D=二次資料。区分は資料の性質であり、主張の確実さを保証するものではありません。

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特徴・見分け方

特徴・見分け方の図

当店の販売掲載個体:アメル パターンレス(性別未記載・国内CB)。アメルを含む複合例です。

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「無地」と白い背筋は両立する

パターンレスは必ず純白になるモルフではありません。The Urban Geckoは、発現個体の色が濃いチョコレート色から淡い桃色まであると報告しています。また、Geckos Etc.にはStriped Patternlessとして販売された個体があり、背中の白い筋があることだけでPatternlessを否定できません。

幼体についてもOnlineGeckosが2014年にStriped PatternlessとStriped Whiteout Patternlessの孵化個体を公開しています。ただし、これらは同一個体の成長比較ではありません。「幼体の斑点が何か月で必ず消える」といったレオパ由来の説明を、このモルフの成長法則として記載しません。

【C:繁殖者の発現色・販売・孵化記録】

2007年の紹介 / 個体一覧 / 2014年の孵化報告

遺伝・アレル関係

潜性のPatternlessと、似た模様の個体

Patternlessは繁殖記録に基づく潜性形質として扱います。発現個体とhet Patternlessは区別し、模様が少ないという見た目だけで保因を断定しません。ストライプや模様の選抜も、Patternlessの保因を示す証明にはなりません。

ZeroやStingerとPatternlessの関係については、過去から説明が更新されてきました。2021年にGecko Elementは、一部のPatternlessがZero/Stingerのような子を出す一方、出さないものもあると述べています。この資料だけで対立遺伝子関係や全系統共通の判定法を確定せず、元の繁殖者による名称と親情報を残します。

【C:開発者の潜性報告・繁殖者の見解】

The Urban Gecko(2007年) / Gecko Elementの説明(2021年)

作用・表現型への影響

模様が減ることと、色がなくなることは別

Patternlessで説明する中心は、帯模様の減少です。無地に見えても、体に色がなくなったという意味ではありません。濃茶色の個体も報告されており、アルビノや白い個体と同義にはできません。

Oreo、Amel、Whiteoutなどが重なる個体では、帯の少なさと全体の色を分けて観察します。今回確認した資料には、ニシアフのPatternlessの原因変異や色素細胞の仕組みを確定した査読研究はありません。特定遺伝子の欠損や色素細胞の消失を、外見から説明しないようにします。

【C:繁殖者による発現色と複合個体の記録】

開発者の色の報告 / Geckos Etc.の個体一覧

他遺伝子との相互作用・コンボ

オレオ、ホワイトアウト、アメルとの実例

Geckos Etc.にはOreo Patternless、Patternless Whiteout、Oreo Patternless Whiteout、Oreo Patternless Zuluの個体別記録があります。無地の面の色味や、残る背筋の有無を見比べられる組み合わせです。販売名にPatternlessが含まれる場合でも、追加形質の有無は記録で確認します。

当店には個体6『アメル パターンレス』が性別不明・国内CBとして掲載されています。写真では橙色を中心とする体、淡い桃色の四肢、体側下部の白い部分が見られます。アメルを含む複合例であり、Patternless単体の色の基準ではありません。海外ではreptiformが2023年にAmel Patternlessの孵化成功を写真付きで報告しています。

【C:販売記録・繁殖者自身の作出報告】

Geckos Etc. / 当店個体6 / 2023年のAmel Patternless孵化報告

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繁殖での使い方

繁殖での使い方の図

パターンレスの観察・構成・親選びを整理した説明図です。

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オレオ パターンレスを目標にする親選び

オレオ パターンレスを目標にする場合、両親がOreoとPatternlessをそれぞれ発現または確実に保因している組み合わせを選びます。具体例はOreo Patternless同士、またはOreo het PatternlessとPatternless het Oreoです。後者では、どちらのhetも親情報や繁殖記録による裏付けを確認します。

背筋のある仕上がりが好みなら、その外見と家系の写真を追加の選抜基準にできます。ただし筋の有無をPatternlessの代用判定にはしません。Amel Patternlessは孵化成功例がある一方、難航の報告もあるため、最初の目標として販売名だけで親をそろえるのではなく、その系統の孵化・育成実績を確認する必要があります。

上記は潜性モデルに基づく構成例です。当店個体6は性別不明のため、具体的な繁殖親としては選定できません。

健康・繁殖上の注意

アメルとの組み合わせは、古い断定を更新する

2011年の掲示板にはAmel Patternlessで変形、卵内死亡、虚弱が出るという伝聞があり、2012年の二次ガイドにもAmelのコンボを一括して致死とする記述が残ります。一方、2023年にreptiformは、従来試した米国系統同士では難航したが、Prohorchik系とGecko Element系の交配でAmel Patternlessを孵化させたと報告しています。同じ投稿には一部の卵がうまく育たなかったことも記されています。

したがって「必ず致死」も「現在は問題がない」も支持できません。孵化成功は長期健康や繁殖能力の証明ではなく、系統間の違いの原因も未解明です。Patternless全体に共通する疾患へ一般化せず、具体的な親系統と孵化後の記録を確認します。

【D:初期の伝聞・二次記載/C:2023年の当事者報告。査読比較試験ではありません】

2011年の議論 / 2012年ガイド / 2023年の成功と難航の報告

歴史・由来

2007年の開発者報告から追える歴史

2007年5月5日、The Urban GeckoはGeckos Unlimitedに、自分たちが2006年に作出した雌のPatternlessを紹介しました。数年にわたり取り組んでいたプロジェクトであり、潜性として確認済みであること、発現色に幅があることを本人が記しています。

この記録は、2006年作出の個体と2007年の公開紹介を確かめる一次資料です。「2006年が世界初の発見年」とまでは述べていません。その後、2014年の別繁殖者による孵化記録や、複数の複合モルフの販売記録へと展開を追えます。レオパのPat Murphyに由来する1991年の歴史とは区別します。

【C:繁殖者本人の公開記録】

The Urban Gecko(2007年5月5日) / OnlineGeckos(2014年)

潜性(劣性)Recessive
両親から 1 コピーずつ受け継いだときだけ見た目に出ます。1 コピーだけ持つ子は「het パターンレス」と表記され、見た目は通常と変わりません。

参考資料

このモルフを含むコンボ

お店にいるパターンレス